成年後見人のおしごと。金銭的にギリギリの被後見人の障害年金を請求してみることに③

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成年後見人のおしごと。金銭的にギリギリの被後見人の障害年金を請求してみることに③

2024/04/25 成年後見人のおしごと。金銭的にギリギリの被後見人の障害年金を請求してみることに③

 

こんにちは。

司法書士海埜です。

成年後見人のおしごと。金銭的にギリギリの被後見人の障害年金を請求してみることに①

成年後見人のおしごと。金銭的にギリギリの被後見人の障害年金を請求してみることに②

こちらの記事の続き。

 

 

こうしてなんとか、障害年金用の診断書を書いてもらうための診察が終わりました。

診察しているうちにお昼になってしまったので、院内の売店で買ったパンとコーヒーを被後見人と2人で食べ、介護タクシーで施設に戻りました。

(ご本人は特段、病気もないので食事制限はない、ということは事前にお聞きしていて、実際コーヒーもパンもおいしそうに召し上がっていました)

 

後日、診断書が送付されてきました。

その結果は、やはり当初の麻痺状態からはずっと回復していて、左右の握力はほとんど同じ値、お箸を持つこともできる。

車椅子に乗っているものの、台などにつかまれば歩行できる状況。

ですがなんとか障害年金に特化した社労士事務所にお願いして、障害年金の申請をしてもらいました。

 

結果、3級の障害年金が認められました。

障害年金の3級で受給できる金額は、だいたい5~6万円/月と言われていますので、

施設費用を支払って生活を維持していくには足りません。

 

そこで今度は生活保護を検討することになりました。

生活保護の相談のため調布市の生活福祉課を訪れました。

(ご本人の身柄は横浜ですが、住民票上の住所が調布市にあるため)

しかし生活福祉課では、「ご本人は老健にいるんですよね?老健は、本来2、3か月リハビリしてもとの生活に戻るための施設なので、これから調布に戻るのか決まっていない状況では、保護は出せない」と言われていまいました。

 

そこで、現在本人の身柄がある横浜で生活保護の申請をしたらどうか?

そのために老健に住民票を移したらどうか?

ということも検討してみました。

ここでも大きな問題があって、横浜市で生活保護を無事に受けられたとして、そのあとどこか別の自治体の施設に転居するとなると

横浜市の保護は受けられなくなるのです。

 

「? それは当然では?」と思われる方もいるかもしれませんが、実はそうでもありません。

例えば、調布市の生活保護を受けている方が、立川市に引っ越しした場合、調布市からの保護がずっと続いていきます。

(このあたりは、お金がある市と、財政が厳しい市とがある中で、福祉課どうしのやり取りで決まるらしいです)

ところが横浜市から生活保護を受けている人が、ほかの市に転入した場合は、横浜市は保護を打ち切り、移転先の自治体に移管を求める取り扱いなのです。

 

 

続く。

 

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