長谷川式認知症スケールの目安・ある実施例。

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長谷川式認知症スケールの目安・ある実施例。

2021/11/15 長谷川式認知症スケールの目安・ある実施例。

 

 

こんにちは。

司法書士海埜です。

今日はご参考までに、長谷川式認知症スケールの実施例を記載します。

下記の例は、点数としては20点でしたが、点数的に軽度認知症のレベルにあるものの、精神科医が「総合的に見て認知症ではない」と判断したケースになります。

 

 

質問者「もし、解らないときは、解らないとおっしゃって下さい」

 

Q.「お歳はいくつですか?」

A.「75です。昭和20年。」(正確に回答)

 

 

Q.「今日は何月何日」

A.「〇月〇日。2021年」(正確に回答)

 

 

Q.「季節は?」

A.「・・・。」(沈黙)

 

Q.「ここがどこかわかりますか?」

A.「△△病院。」(正確に回答)

 

 

Q.「病院の何階にいるかわかる?」

A.「一階。」(正確に回答)

 

 

Q.「ここの都道府県はわかりますか?」

A.「・・・。」「〇〇市」

Q.「都道府県だよ、どうかな?」

A.「・・・。東京都」(正確に回答したが時間を要した)

 

 

Q.「じゃあ、何地方かわかる?」

A.「・・・わからない。」

 

 

Q.「今から3つの単語を見せるので、覚えて下さいね。」(さくら・ねこ・でんしゃという単語を見せる)

Q.「覚えましたか?じゃあ、言ってみてください」

A.「さくら・ねこ・でんしゃ!」(正確に回答)

 

 

Q.「100-7は?」

A.「う~ん・・・。3.」

 

 

Q.「6,8,2を逆に言ってみてください。」

A.「・・・。」(わからない)

 

 

Q.「さっき覚えた3つの単語、覚えてますか?」

A.「さくら・ねこ・でんしゃ!」(正確に回答)

 

 

Q.「(模型の腕時計を見せながら)これはなんですか?」

A.「3時5分」(時計の時刻を答えてしまう)

 

 

Q.「(模型の鉛筆を見せながら)これはなんですか?」

A.「えんぴつ」

 

 

Q.「(模型のカギを見せながら)これはなんですか?」

A.「カギ」

 

 

Q.「(模型のスプーンを見せながら)これはなんですか?」

A.「スプーン」

 

 

Q.「(模型の歯ブラシを見せながら)これはなんですか?」

A.「歯ブラシ」

 

 

Q.「うん、それじゃあ、今みた五つのもの、何があったか覚えてね」

(模型を全部しまう)

Q.「今ここにあったもの、覚えてる?何があったかな?」

A.「歯ブラシ、えんぴつ、とけい…」

Q.「そうですね、あと2つ、思い出せる?」

A.「…」(思い出せない)

 

 

Q.「(文章を見せながら)これは読めますか?読んでみて下さい」(文章は「目を閉じて下さい」)

A.「…」(「目を閉じてください。」と書いてあったため、指示と勘違いして目を閉じる)

 

 

Q.「短くていいので、なにか文章を書いてみて下さい」(紙とペンを渡す)

A.少し考えたあと、「病院が良かったです」と書けた。

 

 

Q.「(図形を見せて)これを真似して描いてみて??」(五角形が2つ重なった図形)

A.五角形を2つ離して描く。

 

 

Q.「知っている野菜の名前を、できるだけたくさん言ってみてください。」

A.「きゅうり、とまと、たまねぎ、さつまいも・・・。」

Q.「あとはどうですか?」

A.「...。」(沈黙)

Q.「もう思い出せない?」

A.「うん。」

 

 

以上になります。

上記では、本人がしっかりと時間、場所を認識していることから、認知症とは考えにくい状況です。

皆様のご参考になれば幸いです。

 

 

 

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