成年後見業務で…作業させてくれないNPO作業所。

司法書士海埜事務所

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成年後見業務で…作業させてくれないNPO作業所。

2021/08/01 成年後見業務で…作業させてくれないNPO作業所。

 

こんにちは

司法書士海埜です。

暑さでヘトヘトですが…まだ8月が始まったばかりですね。

頑張りましょう。

 

今日も前回に引き続き成年後見業務のお話しです。

成年後見を引き受けると、周辺状況を確認するために、初動で様々な人や施設に出会うことになります。

自治体から振られてくるケースではあらかじめ状況は整理されていて、市の担当から資料を頂ければその内容のとおりなのですが、

そうではないケースでは、司法書士が動いて状況を把握していく必要があります。

入居施設や、ケアマネジャー、市の生活保護の担当、ヘルパーさん、かかりつけの病院など、被後見人の周りにどういう人がいるのかといったことを確認します。

リーガルサポートの研修では、「まずは本人に会いに行け」という講師の方もいらっしゃるのですが、私はそれより先に周囲の状況確認は絶対必要だと考えています。

 

以前、NPOが運営している作業所にお住いの方を担当したことがあるのですが、その作業所の長に連絡したところ、「うちには関係ない」という対応でけんもほろろという感じだったことがあります。

こちらとしては、手続きしますよというお知らせと、面談していいか?という確認の趣旨だったのですが…。

ケアマネジャーにお聞きしたところ、ご本人は、もうその作業所では作業的なことはさせてもらっておらず、たまに病院に行く以外は、併設の居住スペースでほぼほぼ一日を過ごしているということでした。

何らかの事情で、作業所は対象者から「手を離してしまった」ようなのです。

それがお金の問題なのか、それともほかに事情があるのかは今もってわかりませんが、「うちには関係ない」と言いながら、「施設内でトラブルがあっても困る」というニュアンスで、「本人と面談するなら、必ず親族を同伴して下さい」ときつめに言われてしまいました。

 

いろんな人が、いろんな事情を抱えているということを、肌で感じるのが成年後見業務ですね。

 

 

 

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