自社株を子に贈与・譲渡するのはなぜ難しいのか。

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自社株を子に贈与・譲渡するのはなぜ難しいのか。

司法書士うみのブログ

2019/06/12 自社株を子に贈与・譲渡するのはなぜ難しいのか。

 

こんにちは。
司法書士海埜です。

会社を次の世代に引き継ぐとき、株式を社長の息子に贈与するとか、あるいは譲渡するという選択肢があります。
しかし実際には、贈与・譲渡はかなり進みにくい道です。
なぜでしょうか。

株式を次の経営者に移転するということは、次の世代に会社の経営権を任せてしまうということです。だから当然、移転先は十分に業界を知り尽くした
経営能力を持つ者でなければならない、ということになります。
会社を継ぐと目されている社長の子供世代にその実力がなければ、社長は不安で仕方がありませんよね。
それに加えて、株価と税金の問題があります。株価が高い時期に株式を譲渡・贈与すれば、税負担は増えます。贈与した場合は贈与税、譲渡した場合は所得税と、住民税です。

 

だからもし
業績不振で株価が下がった場合でも、その原因が後継候補者の能力不足にあるとすれば、株式の移転はまだ時期ではない、後継者がちゃんと育つまで待ちましょうということになります。

また一方で、後継者候補の能力により業績好調となり、株価が上がった場合も、税負担が大きいためやりにくいということになります。

後継者の力量と、株価。
この2つの要素をにらみつつ方針を考えなくてはならないことから、株式の贈与・譲渡はやりにくいのです。

またもうひとつ大きな要素としては、それまで会社を支えてきた既存従業員との関係で、時間をかけた根回しが必要だったりもします。

 

そこで、贈与でも譲渡でもない第3の方法として、株式の信託が登場するわけです。

 

 

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